公開日時:2020年5月13日 最終更新日:2020/05/15
ベビーローションは新生児から使える?
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生まれたばかりの赤ちゃんは小さくて、抱っこするのも大丈夫かどうか不安になってしまうか弱い存在です。
そんな新生児期の赤ちゃんに対して保湿ケアが大事だとわかっているけどベビーローションを塗っても大丈夫なのだろうかと心配なご両親もいらっしゃると思います。
新生児にベビーローションを使っても良いのかについて理由も踏まえて解説していきます。
新生児にスキンケアは必要?
まず前提として生まれて間もない新生児期の赤ちゃんにスキンケアが必要なのでしょうか?
結論から申し上げると、新生児期の赤ちゃんにスキンケアは必要ですし、むしろ新生児期だからこそ必要と言えます。
理由としては、新生児期の赤ちゃんのお肌のバリア機能の未熟さが挙げられます。
お肌のバリア機能について簡単に説明しておきますと、
健康的なお肌は最も表面に存在している角質層を構成している角質細胞や細胞間脂質が十分に存在しており、それによって潤いをしっかりと保持します。さらにお肌の表面を皮脂膜が覆うことでお肌の潤いを閉じ込め、外部からの刺激を緩和するなどに役立ちます。
このようなお肌が本来持っている自らを守るための機能をバリア機能と呼びます。
生まれたばかりの赤ちゃんのお肌は皮膚が薄く、それに伴い角質層の厚みも薄いため、抱えもっている潤いが少なく、皮脂分泌は多いものの体の部位によって皮脂分泌量は異なりますので、乾燥しやすい部位も出てきます。
お肌のバリア機能はお肌の外からアレルゲンなどの異物が侵入してくるのを守る役目もあるため、バリア機能が未熟な新生児のお肌はアレルゲンなどの異物が侵入しやすい状態のお肌と言えます。
下記のように国立成育医療研究センターからの報告もありますので生まれてすぐの保湿ケアの重要さはお分かり頂けると思います。
成育出生コホート研究におけるランダム化臨床研究介入試験で、新生児期からの保湿剤塗布によりアトピー性皮膚炎の発症リスクが3割以上低下することが分かりました。
新生児のお肌にベビーローションを使っても問題ない?
生まれてすぐの赤ちゃんのお肌はバリア機能が未熟なので保湿ケアによってバリア機能をサポートしてあげることが大事だということはお分かり頂けたと思います。
では、保湿ケアに用いるベビーローション自体は新生児のお肌にとって問題のないように作られているのかどうかが知りたいですよね。
結論から申し上げると、ベビーローションを新生児に使っても問題ありません。
ベビーローションの容器や販売サイトなどに使用開始時期目安が記載されていて例えば「生後3ヶ月から」といった記載がある場合はもちろん指示に従った使用をした方が良いのですが、特に使用開始目安についての記載のないベビーローションの場合、新生児から使用しても問題ありません。
ベビーローションは名前の通り、赤ちゃんのためのローションです。ローションといっても大人用の化粧水というイメージではなく大人用の乳液タイプがほとんどです。
基本的に赤ちゃんのデリケートなお肌を想定しベビーローションは作られていますので、新生児にもお使い頂けます。
新生児に適したベビーローションの選び方
特に使用開始目安の記載などのないベビーローションであれば新生児から使用できますが、たくさんあるベビーローションの中から新生児に適したベビーローションを選ぶ際のポイントをお伝えします。
無添加の対象となっている成分の確認
無添加の言葉だけを見て「安全なんだ」と思わないようにしましょう。
無添加という言葉には添加して無いという意味しかありません。
ではどんな成分が添加されていないのか、それを確認することが大切です。
よく無添加の対象として挙げられる代表的な成分としては下記のような成分があります。
- 合成香料
- 合成着色料
- パラベン
- 鉱物油
- 旧表示指定成分
もちろんお肌にとって負担となりうる成分はなるべく入っていないに越したことはありませんので、無添加の対象となっている成分の数が多い方がおすすめです。
ただし、一つ気を付けて頂きたいことは旧表示指定成分は102種類が該当し、その中にはパラベンも含まれます。
簡単に申し上げると、
パラベン、安息香酸塩、PGだけが無添加と書かれているよりも旧表示指定成分無添加の方が対象となる成分は多くなるという点だけは気をつけましょうということです。
できる限りアレルゲンカット
新生児のお肌はバリア機能が未熟でアレルゲンなどの異物が外から侵入しやすい状態であるとお伝えしました。
バリア機能をサポートし、アレルゲンなどの侵入からお肌を守るために保湿ケアをしましょうということでしたね。
そんなお肌を守るために使うベビーローション自体にアレルギーを起こしやすい成分、つまりアレルゲンが含まれていると元も子もありませんよね。
下記のような報告もあります。
ピーナッツアレルギーのお子さんの実に91%がピーナッツの含まれたスキンケア製品を使用していることが報告されました。
引用元:アレルギーは予防できますか?
どの成分がアレルゲンとなるかは個人差が大きいですが、できる限りアレルゲンがカットされているベビーローションを選ぶようにしましょう。
水分と油分を補える保湿成分が配合されているか?
保湿成分には種類があります。
〇潤いそのものである「水」
〇潤いを抱え込み保持する成分
〇潤いを閉じ込めるオイル成分
潤いを保持する成分としてはヒアルロン酸やアミノ酸、PCA-Na、プロテオグリカン、等
潤いを閉じ込めるオイル成分にはホホバオイル、馬油、ミネラルオイル、スクワラン、等
があります。
乳液タイプのベビーローションであれば、潤いを保持する成分と潤いを閉じ込めるオイル成分の両方が含まれていることがほとんどです。
水にも油にも溶けない成分としてセラミドがあります。
セラミドはお肌の保湿機能を支える重要な成分ですので、セラミド配合のベビーローションはおすすめです。
潤い保持成分やオイル成分、セラミドなどが配合されているか確認するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
新生児にベビーローションは使えるのか?
答えはイエスであり、理由は新生児のお肌はバリア機能が未熟で保湿ケアによるサポートが必要だからです。
ベビーローションであれば基本的に新生児に使用できますが、新生児のお肌は最もデリケート肌なので、選ぶ際には「無添加」「アレルゲンカット」「潤い保持&オイル成分+セラミドなどの保湿成分」などを確認するようにしましょう。
提供:株式会社SANSHIN