公開日時:2026年9月7日 最終更新日:2026/08/14
赤ちゃんの抱っこグセ|無理にやめさせなくていい理由

「抱っこばかりしていると抱き癖がつく」「下に置くとすぐ泣いてしまって家事が進まない」など、赤ちゃんの抱っこグセに悩む方は少なくありません。
昔からよく耳にする「抱き癖」という言葉に、不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
今回は、抱っこグセについての考え方と、無理にやめさせなくてもよいとされる理由についてご紹介します。
「抱き癖」という考え方について

かつては「赤ちゃんを抱っこしすぎると抱き癖がつき、自立が遅れる」という考え方が広く言われていた時期がありました。
しかし、現在の育児の考え方では、抱っこをたくさんすることが赤ちゃんの発達に悪影響を与えるという明確な根拠はないとされる見方が広がっています。
むしろ、抱っこを通じたスキンシップは、赤ちゃんとパパ・ママとの間に安心できる関係(愛着)を築くうえで、大切な役割を果たすと考えられています。
赤ちゃんが抱っこを求める理由

赤ちゃんが抱っこを求めるのには、以下のような理由が考えられています。
- パパやママのぬくもりや心音に安心感を覚える
- 一人でいることへの不安を感じている
- 眠い、お腹が空いたなど、生理的な欲求を伝えようとしている
- 周囲の様子を見たい、あやしてほしいという気持ちがある
赤ちゃんにとって抱っこは、単なるわがままではなく、安心感を得るための大切な手段のひとつです。
抱っこグセを無理にやめさせなくていい理由

愛着形成にとって大切な時期だから
生後1年ほどの間は、特定の人との間に信頼関係(愛着)を築く、発達において重要な時期とされています。
この時期にたくさん抱っこをして応えてあげることは、赤ちゃんの心の安定にとってプラスに働くと考えられています。
抱っこを求める時期は限られているから
赤ちゃんが積極的に抱っこを求める時期は、成長とともに自然と変化していきます。
ハイハイやつかまり立ちができるようになると、自分で動き回りたいという欲求が強くなり、抱っこよりも探索活動を好むようになっていく子がほとんどです。
無理にやめさせようとすると逆効果になることもある
抱っこを我慢させようとすると、かえって赤ちゃんの不安が強まり、余計に泣いてしまうこともあります。
焦って「抱き癖」を心配するよりも、今は安心感を与える時期と捉えることが、結果的に赤ちゃんの自立にもつながりやすいと考えられています。
抱っこの負担を減らすための工夫

とはいえ、四六時中抱っこをし続けることは、体力的にも大きな負担になります。
無理のない範囲で乗り切るための工夫を取り入れてみましょう。
抱っこ紐やおんぶ紐を活用する
両手を空けながら赤ちゃんと密着できる抱っこ紐やおんぶ紐は、抱っこの負担を軽減する心強い味方です。
家事をしながらでも、赤ちゃんに安心感を与えることができます。
家族で交代しながら対応する
パパやほかの家族と交代で抱っこを担当することで、一人にかかる負担を分散させることができます。
赤ちゃんにとっても、複数の人との関わりを経験するよい機会になります。
一時的に泣かせておく時間も取り入れる
安全な場所に寝かせて、少しの間離れて家事をするなど、常に抱っこし続ける必要はありません。
無理のない範囲で、赤ちゃんが一人で過ごす時間も少しずつ取り入れていきましょう。
抱っこ以外の安心感の与え方

抱っこだけがスキンシップの方法ではありません。
以下のような関わり方も、赤ちゃんに安心感を与える手段になります。
- そばにいながら優しく声をかける
- 手をつなぐ、頭を撫でるなどの軽いスキンシップ
- 添い寝をしながら背中をトントンする
状況に応じて、抱っこ以外の方法も取り入れることで、パパ・ママの負担を分散させながら、赤ちゃんに安心感を伝えることができます。
抱っこグセに関するよくある質問

抱っこしすぎで腰や腕を痛めてしまいます
抱っこによる体への負担が大きい場合は、抱っこ紐やおんぶ紐を活用し、体への負担を分散させることをおすすめします。
痛みが続く場合は、無理をせず、整形外科などの専門医に相談することも検討してください。
上の子がいる場合、下の子を抱っこしてばかりで大丈夫?
上の子への配慮も大切にしながら、上の子だけの時間も意識的に確保することで、バランスを取ることができます。
下の子の抱っこの間は、上の子に絵本を見せる、簡単な会話を楽しむなど、工夫してみましょう。
いつ頃から抱っこを求めなくなる?
個人差はありますが、自分で歩けるようになり、周囲への興味が広がる1歳半〜2歳頃から、徐々に抱っこを求める頻度が減っていく子が多いようです。
ただし、疲れたときや甘えたいときには、その後も抱っこを求めることがあります。
抱っこ以外の家事との両立方法

赤ちゃんが抱っこを求める時期でも、家事を完全に止めるわけにはいきません。
バウンサーやベビーラックを活用し、赤ちゃんの近くで家事を進めながら、こまめに声をかけたり、様子を見に行ったりすることで、赤ちゃんの不安を和らげながら家事を進めることができます。
抱っこの姿勢と体への負担軽減

長時間の抱っこは、腰や腕、肩に負担がかかりやすくなります。
縦抱き・横抱きなど、抱き方を適度に変えることで、体の一部分に負担が集中するのを防ぐことができます。
抱っこ紐を使用する際も、正しい装着方法を確認し、体への負担を減らす工夫を取り入れましょう。
抱っこグセと発達の関係

抱っこを多くしてもらった赤ちゃんが、発達に遅れが出るという明確な根拠は示されていません。
むしろ、安心できる関わりを十分に受けた赤ちゃんは、情緒的に安定しやすいとする見方もあります。
周囲から「抱っこしすぎ」と言われて不安になった場合も、過度に気にしすぎる必要はないでしょう。
成長とともに変化する甘え方

抱っこを求める頻度が減っていく一方で、成長とともに、手をつなぐ、そばにいてほしいと甘えるなど、別の形での甘え方が見られるようになります。
抱っこの時期が終わっても、子どもなりの安心感を求めるサインを見逃さず、その都度寄り添っていくことが大切です。
抱っこを通じた親子のコミュニケーション

抱っこの時間は、赤ちゃんとの大切なコミュニケーションの機会でもあります。
抱っこをしながら目を合わせたり、優しく話しかけたりすることで、赤ちゃんは安心感とともに、言葉や表情への理解も少しずつ深めていきます。
上の子がいる家庭での抱っこの分担

下の子の抱っこに時間を取られがちな時期、パパや祖父母が上の子との時間を積極的に作ることで、家庭全体のバランスを保ちやすくなります。
抱っこの分担は、赤ちゃんだけでなく、家族全体の関わり方を見直すきっかけにもなります。
周囲の意見との向き合い方

「抱っこしすぎ」といった周囲からの意見に不安を感じることもあるかもしれませんが、最終的には赤ちゃんとご家族にとって心地よい関わり方を優先することが大切です。育児の方針に迷ったときは、かかりつけの医師や保健師に相談してみるのもよいでしょう。
抱っこの記録を振り返る楽しみ

赤ちゃんが盛んに抱っこを求める時期は、後から振り返ると意外と短い期間だったと感じる方が多いようです。
忙しい毎日の中でも、抱っこしている時間の写真を残しておくことで、後から見返す大切な記録になります。
抱っこを卒業していく自然な流れ

赤ちゃんが自分で歩けるようになり、周囲への興味関心が広がってくると、徐々に抱っこよりも自分で探索することを好むようになっていきます。
この変化は、無理に促す必要のない、自然な発達の流れです。
今は抱っこを求める時期であっても、いずれ自然と手が離れていくことを念頭に置いておくと、今の時期をより穏やかな気持ちで過ごせるかもしれません。
抱っこにまつわる家族の思い出

抱っこの時期は、赤ちゃんとの触れ合いを存分に味わえる、かけがえのない時間でもあります。
日々の忙しさの中で大変に感じることがあっても、後から振り返ると温かい思い出として残ることが多いものです。
今この瞬間の抱っこの時間を、大切に味わってみてください。
抱っこ紐の卒業時期の目安

抱っこ紐の使用は、体重や年齢の上限が製品ごとに定められています。
成長に応じて使用を終了するタイミングも、赤ちゃんの様子を見ながら判断していきましょう。
サイズアウトや年齢の上限が近づいてきたら、次の移動手段への切り替えも検討しておくと安心です。
抱っこ以外の移動手段への切り替え時期

ベビーカーや手をつないでの歩行に切り替えていく時期も、赤ちゃんの体力や興味の変化に合わせて、無理なく進めていきましょう。
抱っこの時間を家族の思い出として残す

抱っこしている様子を写真や日記に残しておくことで、後から振り返ったときに、かけがえのない時間だったと実感できることが多いようです。
抱っこを求める時期のパートナーとの連携

抱っこの負担が一方に偏らないよう、パートナーとスケジュールを共有し、交代で対応できる体制を整えておくことも大切です。
夫婦で協力しながら、この時期を一緒に乗り越えていきましょう。
まとめ

赤ちゃんの抱っこグセは、無理にやめさせる必要のないものと考えられています。
抱っこを通じたスキンシップは、赤ちゃんの心の安定や愛着形成にとって大切な役割を果たします。
体力的な負担を感じたときは、抱っこ紐や家族の協力を上手に取り入れながら、赤ちゃんが安心感を求める時期を、焦らず見守っていきましょう。
今しかない抱っこの時間を、心穏やかに過ごせるよう願っています。
提供:株式会社SANSHIN
















