公開日時:2026年8月29日 最終更新日:2026/08/12
きょうだい育児|上の子のケアで気をつけたいポイント

下の子が生まれると、赤ちゃんのお世話に多くの時間を取られる一方、上の子の気持ちのケアも大切なテーマになります。「上の子に寂しい思いをさせていないだろうか」「赤ちゃん返りが心配」といった悩みを抱える方も少なくありません。
今回は、きょうだい育児における上の子のケアで気をつけたいポイントについてご紹介します。
下の子が生まれた後、上の子に起こりやすい変化

下の子の誕生後、上の子には以下のような変化が見られることがあります。
- 赤ちゃん返り(おむつが外れていたのに戻る、赤ちゃん言葉を使うなど)
- 甘えん坊になる、抱っこをせがむ回数が増える
- 下の子に対してやきもちを焼く、乱暴な態度を見せる
- 反対に、急にしっかりしようとする、我慢する様子を見せる
こうした変化は、上の子なりに家族の変化を受け止めようとしているサインと考えられています。
多くの場合、成長とともに落ち着いていくため、過度に心配しすぎる必要はありません。
上の子のケアで大切にしたい考え方

「お兄ちゃん・お姉ちゃんだから」を強要しすぎない
下の子が生まれると、つい「もうお兄ちゃんなんだから」「お姉ちゃんなんだから我慢して」と言ってしまいがちですが、上の子もまだまだ甘えたい年齢であることを忘れないようにしましょう。
急に大人びた振る舞いを求めすぎると、上の子の心に負担がかかることがあります。
上の子だけの時間を意識的につくる
赤ちゃんのお世話に手がかかる時期こそ、意識的に上の子だけと過ごす時間をつくることが大切です。
短時間でも、上の子だけを見つめる時間があることで、「自分も大切にされている」という安心感を持ちやすくなります。
上の子の気持ちを言葉にして受け止める
「寂しかったね」「赤ちゃんばかりでつまらなかったね」など、上の子が抱いているであろう気持ちを、大人が言葉にして受け止めてあげることも効果的です。
気持ちを分かってもらえたと感じることで、上の子も安心しやすくなります。
上の子を巻き込む工夫

上の子が下の子のお世話に参加できるような工夫を取り入れることで、きょうだいとしての関わりを前向きに育てていくことができます。
- おむつやガーゼを取ってきてもらうなど、簡単なお手伝いをお願いする
- 「お兄ちゃん・お姉ちゃんに手伝ってもらえて助かったよ」と、感謝を伝える
- 赤ちゃんの世話をする様子を見せながら、「あなたのときも同じようにしていたよ」と伝える
無理に協力を強いるのではなく、上の子が自発的に関わりたくなるような声かけを意識してみましょう。
赤ちゃん返りが見られたときの対応

赤ちゃん返りが見られたときは、以下のような対応を試してみてください。
- 甘えたい気持ちを受け止め、できる範囲で抱っこやスキンシップの時間を増やす
- できていたことができなくなっても、叱らずに見守る
- 上の子が赤ちゃんに近い扱いを求めているサインと捉え、無理に「もうお兄ちゃんでしょ」と正そうとしない
赤ちゃん返りは一時的なものであることがほとんどです。焦らず、上の子のペースに合わせて対応していきましょう。
パパやその他の家族との連携

ママが赤ちゃんのお世話で手が離せないときは、パパや祖父母など、他の家族が意識的に上の子との時間を作ることも効果的です。
「今日はパパと二人でお出かけしようね」など、上の子が特別感を持てる時間を用意することで、家族全体でバランスよく上の子のケアをすることができます。
妊娠中から始めておきたい上の子への準備

下の子が生まれる前から、上の子への心の準備を始めておくことも、スムーズなきょうだい育児のポイントです。
「赤ちゃんが生まれたら、こんなことをして遊ぼうね」と楽しみを共有したり、絵本を通じて赤ちゃんが生まれることをイメージさせたりすることで、上の子なりに新しい家族を迎える心構えができていきます。
出産後、赤ちゃんとの対面時には、上の子への配慮も忘れずに。「生まれる前から、あなたのことをずっと楽しみにしていたんだよ」といった言葉をかけることで、上の子も自分の存在を大切に思ってもらえていると感じやすくなります。
上の子の成長を実感する機会を大切に

下の子のお世話に追われていると、上の子の成長になかなか目を向けられないこともあるかもしれません。
しかし、上の子も日々成長し、新しいことができるようになっています。
小さな成長も見逃さず、「すごいね」「できるようになったね」と声をかけることで、上の子は自分の成長も認めてもらえていると感じることができます。
周囲の大人にも協力をお願いしよう

きょうだい育児は、両親だけで完璧にこなそうとせず、祖父母や保育士など、周囲の大人にも協力をお願いすることが大切です。
上の子が信頼できる大人と過ごす時間を持てることで、家庭内だけでなく、いろいろな場所で愛情を感じられる環境をつくることができます。
きょうだい育児に関するよくある質問

上の子が下の子に乱暴してしまいます
やきもちや戸惑いから、下の子に対して乱暴な態度を見せてしまうことがあります。
危険な行動は毅然と止めつつ、その裏にある上の子の気持ちにも目を向け、「触りたかったんだね」「一緒に遊びたかったんだね」と、気持ちを代弁してあげることも有効です。
上の子と下の子、平等に接するべき?
平等というよりも、それぞれの年齢や発達段階に合った関わり方を意識することが大切です。
上の子には上の子なりの、下の子には下の子なりの関わり方があってよく、「同じ扱い」にこだわりすぎる必要はありません。
年齢差によって気をつけることは変わる?
年齢が近いきょうだいの場合は、赤ちゃん返りが強く出やすい傾向があると言われています。
一方、年齢差が大きい場合は、上の子がお世話役として積極的に関わってくれることもあります。きょうだいの年齢差や性格に応じて、対応を調整していきましょう。
長い目で見たきょうだいの関係づくり

赤ちゃんが生まれてすぐの時期は大変なことも多いですが、きょうだいの関係は長い年月をかけて育まれていくものです。
今は難しく感じることがあっても、成長とともに支え合えるきょうだいの絆が育っていくことを、長い目で見守っていきましょう。
完璧なきょうだい育児を目指さなくていい

きょうだい育児では、どうしても手が回らない場面や、上の子に十分に構ってあげられない瞬間が出てきます。
それは決して珍しいことではなく、多くの家庭が経験することです。
完璧を目指すのではなく、「できる範囲で愛情を伝える」という姿勢を大切にしながら、日々のきょうだい育児と向き合っていきましょう。
記念日や特別な日を活用する

上の子の誕生日や、家族の記念日など、特別なイベントを活用して、上の子だけにスポットライトを当てる機会を作ることもおすすめです。
「今日はあなたが主役だよ」と伝えることで、上の子は特別な存在として大切にされていることを実感しやすくなります。
上の子の話をじっくり聞く時間を意識する

赤ちゃんのお世話に追われていると、上の子の話を最後まで聞けずに切り上げてしまうこともあるかもしれません。
短時間でもいいので、上の子の話にしっかり耳を傾ける時間を意識的に作ることで、「自分の話を聞いてもらえている」という安心感を育てることができます。
上の子の友人関係にも目を配ろう

下の子が生まれたことで、上の子が家庭内の変化に気を取られ、園や学校での友人関係に影響が出ることもあります。
普段の会話の中で、上の子の園や学校での様子にも耳を傾け、家庭以外の場所での上の子の様子にも目を配っておくと安心です。
家族全体の時間もバランスよく

上の子・下の子それぞれと過ごす時間だけでなく、家族全員で過ごす時間も大切にしましょう。
一緒に食卓を囲む、休日にお出かけをするなど、家族としての一体感を感じられる時間を意識的に作ることで、きょうだいそれぞれが安心できる家庭環境を育んでいくことができます。
きょうだいならではの学びを見守る

上の子と下の子が一緒に過ごす時間の中では、譲り合いや我慢、思いやりなど、きょうだいだからこそ学べることもたくさんあります。
ぶつかり合う場面も含めて、それぞれが成長していく過程として、長い目で見守っていく姿勢を大切にしていきましょう。
きょうだいがいるからこその豊かな経験を、温かく見守ってあげてください。
上の子の「特別な役割」を作ってあげる

「赤ちゃんのお世話係」「絵本を読んであげる係」など、上の子だけの特別な役割を作ってあげることで、上の子は家族の中での自分の存在意義を感じやすくなります。
役割を通じて赤ちゃんとの関わりが増えることで、自然ときょうだいとしての絆も深まっていくでしょう。
小さな工夫の積み重ねが、家族全体の温かい関係づくりにつながっていきます。
まとめ

きょうだい育児では、上の子の気持ちに寄り添いながら、意識的に上の子だけの時間をつくることが大切です。赤ちゃん返りなどの変化も、成長の過程として温かく見守っていきましょう。
パパや家族とも協力しながら、上の子・下の子どちらの気持ちも大切にできる、無理のないきょうだい育児のスタイルを見つけていってください。
小さな工夫の積み重ねが、家族全体の温かい関係づくりにつながっていきます。
一日一日を大切に、家族みんなで成長を見守っていってください。
きょうだいという存在は、人生を通じてかけがえのない関係になっていくはずです。今の大変な時期も、きっと良い思い出に変わっていくでしょう。
毎日の中にある小さな幸せを、家族みんなで分かち合っていってください。
これからも、きょうだいそれぞれの成長を楽しみに見守っていきましょう。
提供:株式会社SANSHIN
















