公開日時:2026年8月25日 最終更新日:2026/08/10
育児と家事の両立|無理なく続けるための工夫とコツ

赤ちゃんが生まれてからの毎日は、想像以上に慌ただしいものです。授乳やおむつ替え、寝かしつけといった育児に加えて、料理や洗濯、掃除などの家事もこなさなければならず、「時間がいくらあっても足りない」と感じる方は少なくありません。
今回は、育児と家事を無理なく両立させるための考え方と、日々の生活に取り入れやすい工夫についてご紹介します。
完璧を目指さないという考え方

育児と家事の両立を考えるうえで、まず大切にしたいのが「完璧を目指さない」という視点です。赤ちゃんとの生活が始まると、これまでと同じペースで家事をこなすのは現実的に難しくなります。
「毎日きれいに掃除機をかけなければ」「手作りの食事を三食用意しなければ」といった、以前の基準をそのまま持ち続けてしまうと、心身ともに疲れがたまりやすくなります。今は赤ちゃんとの生活に慣れる時期と割り切り、家事の基準を一時的に下げることも、両立を続けるための大切な工夫のひとつです。
家事の優先順位を見直す

限られた時間の中で家事をこなすためには、「今、本当にやるべきこと」を見極めることが大切です。
- 必ずやること:食事の準備、洗濯、ゴミ出しなど、生活に直結する家事
- できればやること:掃除機がけ、水回りの掃除など
- 今は後回しでよいこと:整理整頓、模様替え、細かい収納の見直しなど
すべてを毎日こなそうとせず、「今日はここまでできればOK」というラインを決めておくことで、気持ちの余裕を持ちやすくなります。
時短につながる家事の工夫

まとめ買い・作り置きを活用する
食材のまとめ買いや、休日にまとめて作り置きをしておくことで、平日の調理時間を大幅に短縮できます。
冷凍保存できるメニューを増やしておくと、赤ちゃんのお世話で余裕がない日でも、温めるだけで食事を用意できます。
家電の力を借りる
食洗機、乾燥機付き洗濯機、ロボット掃除機などの時短家電を活用することで、家事にかかる時間や体力を大きく減らすことができます。
初期費用はかかりますが、長期的に見れば育児との両立を助けてくれる心強い味方になります。
家事代行サービスの活用も検討する
自治体によっては、産後の家事支援サービスを提供しているところもあります。
民間の家事代行サービスも含め、外部のサポートを取り入れることに抵抗を感じる方もいるかもしれませんが、「頼れるものは頼る」という考え方も、両立を続けるためには大切な選択肢です。
赤ちゃんと一緒に家事をする工夫

赤ちゃんが起きている間、家事の時間を確保するのが難しいと感じる方も多いでしょう。以下のような工夫を取り入れているご家庭もあります。
- 抱っこ紐やおんぶ紐を使いながら、簡単な家事をこなす
- 赤ちゃんをベビーチェアやバウンサーに座らせ、目の届く範囲で家事をする
- 家事をしながら赤ちゃんに話しかけ、コミュニケーションの時間として捉える
赤ちゃんと完全に離れて家事をするのが難しい時期は、「一緒に過ごしながらできる範囲でこなす」という考え方に切り替えると、気持ちが楽になることがあります。
パートナーとの家事分担を見直す

育児と家事の両立は、一人で抱え込むものではありません。
パートナーと定期的に話し合い、それぞれが担当する家事を明確にしておくことで、負担の偏りを防ぎやすくなります。
「言わなくても分かってほしい」ではなく、具体的にお願いしたいことを言葉にして伝えることも大切です。
得意・不得意や、仕事のスケジュールも踏まえながら、無理のない分担方法を見つけていきましょう。
曜日ごとに家事のルールを決めておく

毎日同じ基準で家事をこなそうとすると、疲労が蓄積しやすくなります。
「月曜日は洗濯だけ」「水曜日は掃除機をかける日」など、曜日ごとに取り組む家事を決めておくことで、一日あたりの負担を分散させることができます。
すべてを毎日こなす必要はないと割り切ることで、心にも余裕が生まれやすくなります。
一人時間を確保するための小さな工夫

育児と家事に追われていると、自分自身のための時間を持つことが後回しになりがちです。
赤ちゃんが昼寝をしている短い時間を使って、好きな飲み物を飲む、数分だけ座って休むなど、ほんの少しの時間でも「自分のための時間」を意識的に確保することが、心の余裕を保つことにつながります。
パートナーが休みの日には、数十分だけでも一人で外出する時間をつくってもらうなど、意識的にリフレッシュの機会を設けることもおすすめです。
両立を続けるうえでの心構え

育児と家事の両立には、完成された正解があるわけではありません。
うまくいかない日があっても、それは決して自分の能力不足ではなく、多くの家庭が経験する自然な過程です。
「今日はできなかった」ではなく「今日はここまでできた」という視点を持つことで、日々の積み重ねを前向きに捉えやすくなります。
周囲と比べすぎず、ご自身とご家族にとって心地よいペースを、少しずつ見つけていってください。
育児と家事の両立に関するよくある質問

家事のペースはいつ頃元に戻る?
赤ちゃんの生活リズムが安定してくる生後3〜4ヶ月頃から、少しずつ家事にかけられる時間が増えてきたと感じる方が多いようです。
ただし、成長段階によって新たな大変さが出てくることもあるため、「元通りに戻る」というより、「その時々に合った両立の形を見つけていく」という捉え方のほうが現実的かもしれません。
家事を手抜きすることに罪悪感を感じてしまいます
多くのママ・パパが同じような罪悪感を抱えながら、試行錯誤しています。
家事の手を抜くことは、赤ちゃんとの時間や自分自身の休息を確保するための、大切な選択のひとつです。
「今は仕方ない」と割り切る気持ちを持つことも、長く両立を続けるためには必要な視点です。
一人で抱え込みすぎているか、判断する基準はある?
慢性的な睡眠不足や、常にイライラしている感覚が続く場合は、負担が大きくなりすぎているサインかもしれません。
そうした様子が見られたら、パートナーや家族に率直に助けを求めたり、自治体の子育て相談窓口を利用したりすることを検討してみてください。
季節や行事による負担の変化にも目を向けて

年末年始や新学期など、季節の行事が重なる時期は、普段以上に家事や育児の負担が増えやすくなります。
忙しい時期が来ることをあらかじめ見越しておき、その時期だけは家事の基準をさらに緩めたり、周囲に助けを求めやすくしておいたりすることで、負担のピークを乗り越えやすくなります。
年間を通じて忙しくなりやすい時期を把握しておくことも、両立を続けるための工夫のひとつです。
両立のスタイルは家庭によって違っていい

SNSやメディアでは、家事も育児も完璧にこなしているように見える発信を目にすることがありますが、それぞれの家庭には異なる事情があります。
他の家庭のやり方をそのまま真似ようとするのではなく、自分たちの生活リズムや価値観に合った両立のスタイルを見つけていくことが、長く続けるための一番の近道です。
周囲と比較して落ち込むよりも、自分たちなりの工夫を積み重ねていく姿勢を大切にしましょう。
便利なアプリ・ツールの活用

家事や育児のタスク管理には、スマートフォンアプリを活用する方法もあります。
買い物リストの共有アプリを使えば、パートナーと必要なものをリアルタイムで共有でき、買い忘れを防ぐことができます。
また、育児記録アプリを使えば、授乳やおむつ替えの時間を簡単に記録でき、パートナーとも状況を共有しやすくなります。
こうしたツールをうまく取り入れることで、コミュニケーションの手間を減らしながら、情報共有をスムーズにすることができます。
職場復帰後の両立に向けた準備

育休から職場復帰を控えている場合は、復帰後の生活を見据えた準備も早めに始めておくと安心です。
保育園の送迎時間から逆算した朝晩のスケジュールを一度シミュレーションしておく、時短勤務の制度について職場に確認しておくなど、復帰前にできる準備を進めておくことで、復帰後の慌ただしさを軽減できます。
季節ごとの家事の負担にも目を向けて

梅雨の時期は洗濯物が乾きにくく家事の負担が増えやすい、年末は大掃除の時期と重なりやすいなど、季節によって家事の負担感は変化します。
年間を通じて負担が増えやすい時期を把握しておき、その時期は特に家事のハードルを下げる、外部サービスを積極的に利用するなど、メリハリをつけた対応を心がけるとよいでしょう。
「両立できている」の基準を自分で決める

世間一般の「ちゃんとした暮らし」のイメージにとらわれすぎず、自分たち家族にとっての「両立できている」状態がどんなものかを、自分自身で定義してみることも大切です。
赤ちゃんが元気に過ごせていて、家族が笑顔でいられていれば、それは立派な両立の形といえるでしょう。
情報過多に振り回されないために

育児や家事の効率化について、インターネット上にはさまざまなノウハウがあふれています。
便利な情報を参考にするのはよいことですが、すべてを取り入れようとすると、かえって疲れてしまうこともあります。
自分たちの生活に合いそうなものだけを選んで取り入れる、という取捨選択の視点を持つことも大切です。
情報に振り回されるのではなく、情報を上手に使いこなすくらいの気持ちで向き合ってみてください。
まとめ

育児と家事の両立は、「完璧を目指さない」という心構えと、優先順位づけ、時短の工夫、周囲のサポートを組み合わせることで、少しずつ無理のない形に近づけていくことができます。
すべてを自分一人でこなそうとせず、家電やサービス、パートナーの力を上手に借りながら、赤ちゃんとの毎日を大切にする時間を確保していきましょう。
提供:株式会社SANSHIN
















